【2022旅行記】ドバイEXPO2020を見学する/パキスタンからUAEに移動(#017 UAE)

UAE

こんにちは。
マシャラ旅のYuseiです。

前回はパキスタンにある世界遺産モヘンジョ=ダロを訪れた。
カラチから列車でラルカナという街に行き、知らないおじさんにバイクで遺跡まで連れて行ってもらった。

▶︎2022/02/03

約1ヶ月半滞在したパキスタンを離れ、UAEのドバイに行く。
ドバイでは、コロナの影響で延期になっていたEXPO2020がちょうど開催されていたので、せっかくだからそれを観に行こうと思っている。

パキスタン最終日

ジンナー国際空港まで

パキスタン最終日は快晴だった。ホテルのチェックアウト前に朝食を食べに出かけた。

朝食はもちろんお馴染みのプラタと目玉焼き。パキスタン最終日だから、あえてパキスタン定番の朝食にした。

路上で朝食をいただく。現在朝8時半、まだ歩いている人は少なく街は静かだ。

滞在していたBilal Hotelをチェックアウトして、カラチのジンナー国際空港に向かった。
タクシーはもちろんUberで呼ぶ。

空港はセキュリティの都合上写真撮影NGである。空港の最初のゲートを通る前から、装甲車が目立つ。ゲートにてAK47というソ連製の銃を持っている人から検問を受ける。
ゲートから空港まで、数十の装甲車と自動小銃を持った兵士が警備していた。数年前に空港でテロがあったから仕方ない。

次の渡航先はUAEのドバイ。私が旅をした2022年2月は、パキスタンから入国する場合PCR検査の陰性証明書が必要だった。
ジンナー空港で迅速PCR検査を受けて無事に陰性証明書を取得できたので、ようやくパキスタン出国だ。

ジンナー国際空港CIPラウンジ

パキスタンの空港にも空港ラウンジがある。ジンナー空港は確か3ヶ所。
プライオリティパスで入場できて一番良さそうなラウンジに行ってみることにした。

私以外のゲストはゼロ。しかし食事がきちんと用意されていた。

ビュッフェ形式なのだけど、スタッフの人が全て用意してくれた。
どれも美味しそうだけど、揚げ物と辛いものが多いのはやっぱりパキスタンらしい。
一見スイーツに見える揚げ物も辛かった。

スタッフの人が飲み物も、スナックも「これ美味しいから食べてみな」って持ってきてくれる。
さらには、ラウンジのさらに奥のVIPルームに招待してくれた。

コロナ前はVIPルームは別途料金が必要だったのかもしれないが、私のときは無料だった。
搭乗時間になるとスタッフが呼びにきてくれた。

パキスタンルピーを1000円分くらい持っていたので、スタッフにチップを渡し飛行機に乗った。
無事にUAEについたが、午前2時だったので空港で仮眠。

Dubai EXPO 2020

万博とは

万博とは万国博覧会のことで、それぞれの国が自国の文化やそのときの最先端技術を紹介する展覧会のことである。

日本でも1970年に大阪で開催され、来年また大阪で開催される予定だから、万博を知っている人も多いと思う。

参加国がPavilion(展示室)を運営していて、そのパビリオンには文化や技術が詰まっている。
例えば、コーヒーの生産国ならカカオの展示、日本のプロジェクションマッピング技術、熱帯林をモチーフにした展示など。
カフェやお土産屋さんを隣接して運営しているパビリオンも多い。

Dubai EXPO2020 ドバイ万博

名前の通りEXPO2020は2020年に開催される予定だった。
しかし新型コロナウイルスの影響で、2021年10月〜2022年3月にかけて開催されることになった。

延期されたおかげで私は実際に行くことができたのでありがたい。

今回のドバイ万博の参加国は135カ国。もちろん日本も参加している。
中東・アフリカエリアでの開催は今回が初めてらしく、かなり気合が入っていた。

万博のテーマは「Connecting Minds, Creating the Future(心を繋いで、未来を創る)」。
サブテーマに「Mobility(流動性)」「Opportunity(機会)」「Sustainability(持続可能性)」の3つが掲げられていて、万博内のエリアはサブテーマの3つに分かれていた。

ドバイ万博見学1日目

ドバイ万博では各国パビリオンにスタンプが置いてあり、専用のパスポートにスタンプを押せるようになっている。
せっかくだからたくさんの国のパビリオンに行きたいなと思い、展示をちゃんと見つつ足早に見学した。

1日目はまず絶対に行きたいと思っていたパビリオンを攻めた。
1日目に見学したパビリオンは以下の通り。
USA
パレスチナ
パキスタン
セントビンセントグレナディーン諸島
南スーダン
サンマリノ
日本
ソマリア
アフガニスタン
ウガンダ
キルギスタン
トンガ
サントメプリンシペ
ツバル
ニジェール
ラオス
エスワティニ
クロアチア
パラグアイ
シリア
トルクメニスタン
オマーン
タンザニア
バルバドス
ネパール

ドバイ万博見学2日目

2日目は、1日目に混んでいて行けなかった国と、その周辺にある国のパビリオンに行った。
2日目に行ったパビリオンは以下の通り。
タイ
ロシア
キリバス
エルサルバドル
ウズベキスタン
スウェーデン
チェコ
ブルネイ
イラク
インドネシア
タジキスタン
マダガスカル
ブルキナファソ
ジョージア
モルディブ
イエメン
トルコ
カンボジア
セントクリストファーネビス
中央アフリカ
赤道ギニア
スリナム
バングラデシュ
パプアニューギニア
ガボン

ドバイ万博3日目

3日目は、まだ行っていないパビリオンの中で優先度を決めて、比較的優先度の高い国のパビリオンに行った。この辺りのパビリオンはブースが小さいので、1日に何箇所も行ける。
オーストリア
中国
ベラルーシ
スリランカ
ボスニアヘルツェゴビナ
ナイジェリア
ベトナム
北マケドニア
マラウィ
東ティモール
ギニアビサウ
ブルンジ
キプロス
ベリーズ
南アフリカ
ブータン
コンゴ共和国
グアテマラ
ザンビア
フィジー
シエラレオネ
ガーナ
マリ
アルメニア
ガイアナ
チュニジア
リベリア
ミャンマー
マルタ
エチオピア
コンゴ民主共和国
ニカラグア
マーシャル諸島
カメルーン
チャド
サモア
ルワンダ
ジンバブエ
ナミビア
モーリシャス

ドバイ万博4日目

4日目は、疲れていたので数カ国のパビリオンに行って終わりにした。
セネガル
アンティグアバーブーダ
モルドバ
モンゴル
ドミニカ共和国
スーダン
エストニア
グレナダ
コスタリカ
ボツワナ
コソヴォ
アルバニア
モーリタニア
コートジボワール
ヨルダン
トーゴ
マレーシア
ナウル

ここから、数カ国ピックアップして紹介しようと思う。

日本国パビリオン

私たちの国の日本パビリオンには行かない理由がない。
日本パビリオンは完全予約制で、私は初日の午後に行った。

展示というよりも、日本のプロジェクションマッピングやIT技術を生かして日本の文化を紹介していた。展示を見てすぐに終わってしまう国が多い中、日本国パビリオンでは参加型だったのでとても面白かった。

最初に一人一台スマートフォンを渡される。
見学する中で、自分で道を選ぶところがいくつかあり、選んだ道によって違うアイテムをスマホ内にゲットできる。

最終的にアイテムを組み合わせて自分だけのアバターが完成し、それがスクリーンに表示されるというもの。
そのアバターたちが、他の人のアバターと合体して最終的に数十人のアバターが一つになる。

国籍も年齢も文化も異なる数十人が、この広い世界のこの場所でたまたま出会い、空間と時間を共にいているという一期一会を表現しているらしい。

アバターや音楽こそ変わっていたが、鳥肌がたった。

スウェーデン王国パビリオン

スウェーデンと聞くと、IKEAやボルボを思い浮かべる人も多いと思う。
そして北欧の福祉が充実した国で、食べ物や建物がナチュラルなイメージ。

パビリオンも、その想像と期待を裏切らない、ナチュラルで素敵な展示だった。
おそらくドバイ万博で唯一建物内ではなく外の展示だった。入場するとスウェーデン産の水をくれた。もちろんハラールだしパックは環境に配慮したものだ。

このパビリオンでは、人工物と自然の融和を感じることができた。
ドバイは極暑だ。全てのパビリオンは室内でエアコンが効いている中、ここは室外。それでも涼しかった。

ミャンマー連邦共和国パビリオン

展示はミャンマーの文化紹介がメインだった。
宗教が多様であることや、伝統工芸などが展示されている。

ミャンマーパビリオンではいい出会いがあった。
「日本人ですか?」とスタッフが話しかけてくれ、別の男性スタッフを紹介してくれた。

彼はミャンマーでそれなりに有名なギタリストらしい。
とても静かな優しい口調で日本が大好きだということを伝えてくれた。

ヨルダン・ハシェミット国パビリオン

ここでもいい出会いがあった。
一人で見学していると、男女三人組が「写真を一緒に撮ろう」と話しかけてくれた。

彼らはそれぞれエジプト、パレスチナ、UAE出身で、パレスチナのことやヨルダンのことを色々教えてくれた。

パレスチナパビリオンの展示を見ると、イスラエルもパレスチナ領土ということになっている。こういう複雑な国際関係のことを学べた。
また、ヨルダンはパレスチナと国旗がとても似ていて比較的良好な関係らしく、「ここも私の国よ」と言っていたのは印象的だ。


135カ国のうちのほんの一部しか紹介していないが、この万博は文化、歴史、技術、国際関係を知る良いきっかけになった。

もちろんさまざまな国を旅しているし、地理マニアなのである程度のことは知っているが、実際に見ないとわからないこともたくさんある。
なかなかコロナ禍で世界中を旅できなかった時代なので、この万博で小旅行ができたことはとても嬉しい。

この万博についてはYoutubeにも載せている。
万博については文章と写真で見るより、映像の方が確実にわかりやすいのでよかったらそちらも観てほしい。

次回は冬に訪れたキルギスタンの首都ビシュケクのお話。
それではまた次回。

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました