【2021旅行記】アルティンアラシャンから秘境アラコル湖を目指す(#008 中央アジア)

キルギスタン

▶️2021/08/15

こんにちは。
マシャラ旅のYuseiです。

前回の記事では、カラコルからアクスー村を経由してアルティンアラシャンにトレッキングで行く様子についてご紹介した。

今日は終戦記念日。トルコ人女性と一緒に、アルティンアラシャンからトレッキングで行くことができる秘境「アラコル湖」を目指す。

アラコル湖

アラコル湖

アラコル湖は標高3532mに位置する湖。
湖は標高約3900mの山にあるため、冬は積雪で行くことができず、5月下旬あたりからトレッキングが可能。
なお、トレッキングだけでなくアルティンアラシャンから馬で訪れることが可能。

今回は8月ということで、アラコル湖へのトレッキングのベストシーズンだ。
アルティンアラシャンだけでも十分満足していたのだが、アラコル湖は夏の間しか行けないらしく、急遽行くことにした。

とはいっても、アルティンアラシャンの標高は2600mで、アラコル湖へ行くには3900mの山を登る必要があるから、初心者の私にできるかわからない。

アラコル湖まではトレッキングをするか馬で行くことができる。
私は馬で行こうと思っていたのだが、トルコ人女性が徒歩にしようと言うので、結局徒歩で行くことにした。本当に強い女性だ・・・。

山小屋で出会った日本人女性曰く、
アルティンアラシャンからアラコル湖までの道は、トレッキング初心者でも比較的簡単に辿り着けるとのこと。

アラコル湖を目指して

出発

朝8時、アラコル湖を目指し山小屋を出発した。

最初は比較的順調だった。
トルコ人女性がいつの間にか拾った枝を使ってリードし、森の中を突き進む。

朝食

途中で山小屋のおじさんがくれた朝食をいただく。
生ピーマン、トマト、きゅうり、そしてパン。

持ってきたナイフでトルコ人女性がカットしてくれた。個人的に、まな板などない環境でワイルドに食事の準備ができる女性は、おしゃれをしている女性より魅力的だと思う。

朝食を草原の中でいただく。
すでに標高2800mを越え、景色も空気も良いところで朝食が摂れるなんて幸せだ。

再び湖を目指して出発

朝食後はすぐに出発。
この景色を見ながらさらに奥へと進む。

針葉樹林と草原。
アルティンアラシャンは中央アジアのスイスと呼ばれているのだけど、本当にスイスにいる気分だった。

この辺りは既に標高3000m近い。
3000mを越えると、徐々に針葉樹がなくなり背の低い植物が増えてくる。

お陰様で天候に恵まれ、大自然の空気と青空で気分が良かった。

当然この辺りはインターネットが繋がらない。
Googleマップのオフライン機能(GPS)を頼りに、ひたすら進む。

ここで突然道がなくなり、川を渡らなければならなくなった。
ずっとトルコ人女性についてきたのだけど、どうやら道を間違えたらしい。
一歩間違えると遭難する。

めちゃくちゃ冷たい川を靴のまま渡り、道なき道を進む。
遠くに人が見えたので、どうにか登れるような崖を登り、正しい道に出た。

標高が上がるにつれ酸素が薄くなる。一歩一歩がとても重くなり始めた。

エーデルワイス

高山植物のエーデルワイスが咲いている。
生まれて初めて本物のエーデルワイスを見た。

白くて小さなかわいい花だ。
酸素が薄く寒い環境で生きられるなんて素晴らしい。

アラコル湖断念

現在の標高は3500m。
アラコル湖がある山がやっと見えてきたのだけど、ここで私たちは断念。
疲れや酸素の薄さではなく、道に迷い想像以上に時間がかかってしまい、これ以上進むと帰りが夜になってしまうからだ。

ここが折り返した場所。
トレッキング初心者が、ここまで来られただけでも十分すごい。
良い空気を吸い、壮大な景色を見て、エーデルワイスに触れ、日本にいたらなかなかできない経験ができた。

この写真の奥に見える山の向こう側がアラコル湖。
この時点で残り1/5ほどの距離なのだが、写真で見て分かる通り結構遠い。
初心者は馬で行こう。それが良い。

帰り道、ここも景色がとても良い。

ゆっくり景色を見ながら帰ろうと思ったのだけど、帰れるとわかるとトルコ人女性の歩くスピードが上がる。ありえないくらい速い。走って山を下っているかのようだ。

山小屋に着く少し手前で雨が降ってきた。
あのままアラコル湖を目指さなくて良かった。

山小屋に到着後、ゆっくり暖かい温泉に浸かった。


アラコル湖を見られなかったのは残念だけど、さすがに無謀だったなと反省。
またリベンジしようと思う。

今回の様子はYoutubeに載せているのでそちらもぜひ観てほしい。
それでは次回は体調崩しながらソ連製の車で下山し交通事故に遭う話。

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