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こんにちは。
マシャラ旅のYuseiです。
前回はオシュの世界遺産「スレイマン・トー」に登ったときの話をした。
▶︎2021/09/08
今日はキルギスタン・オシュからウズベキスタンの首都タシケントを目指す。
滞在を延長して急遽渡航を決めたウズベキスタン。
当時、コロナの影響でカザフスタン国境がクローズしていたから、キルギスタンからウズベキスタンに陸路で抜けるルートはこれだけだった。
本当に行けるのかという不安を少し残したままの出発だ。
キルギスからウズベキスタンに陸路で国境越えする方法
キルギス→ウズベキスタン
キルギスタンからウズベキスタンに陸路で国境越えする方法は以下の2ルートが定番だ。
①キルギスタン首都ビシュケクからカザフスタン・シムケントを経由してウズベキスタン
└これが定番のルート
②キルギスタン西部オシュからウズベキスタン
└ビシュケクからオシュへの移動が大変。
①が定番ルートでビシュケクに滞在している旅人はこのルートを利用することが多いのだけれど、私が渡航した2021年9月はコロナの影響がまだ残っており、カザフスタンに入国することができなかった。
そこで選んだのは②のルート。
当時、このルートの情報はとても少なかったのだけれど、たまたまカラコルで会ったトルコ人がこのルートを利用してウズベキスタンに移動していたので、私もこのルートを選択した。
オシュから首都タシケントまでのルート
ここでは、キルギスタン西部の街オシュからウズベキスタンの首都タシケントまで、陸路で移動する方法をご紹介する。
乗車料金は2021年の情報なので多少変わっているかもしれないが、2024年現在でも行き方は変わっていない。
- オシュ市街→国境:タクシー
- 国境越え:徒歩
- 国境→アンディジャン:バス or タクシー
- アンディジャン→タシケント:鉄道
オシュからタシケントに移動する場合、ウズベキスタン側の国境の街アンディジャンで一度乗り換えをする必要がある。
オシュ市街から国境まで
まず、オシュ市街地から国境まではタクシーで行く必要がある。
国境まで行くバスはない。
国境の名前は「Dostuk(ドストゥック)」。
街にいるタクシーの運転手に、この名前を言えば国境まで連れて行ってくれる。
料金は150com(約195円)だった。
国境越え(キルギスタン側)

キルギスタン側から国境を撮影。国境内はもちろん撮影禁止。
この国境は外務省の安全マップによると危険度レベル3だ。10年くらい前に衝突があったからレベルが高いらしい。
確かに、街の中心地と比べると少しピリついているように感じたけど、身の危険を感じるほどではない。キルギスタン側の国境は出国審査・セキュリティチェックともに簡易的で、何事もなかった。
問題はウズベキスタン側。
コロナ禍ということで、入国審査の前にPCR検査を受ける必要がある。
キルギスソムも使えるので問題はない。料金は1000com(約1300円)と破格、かつ一瞬で結果が出る。
陰性の結果をもらい、入国審査へ向かったがここで問題が発生した。
国境越え(ウズベキスタン側)
ウズベキスタンは入国審査やセキュリティチェックが厳しいことで有名だ。
しかしそれは私が渡航する前、コロナが流行り出す前の話である。当時は荷物の中を全てチェックされたらしいのだけど、最近はそういった厳しい検査が無くなったと聞いていた。
しかし、この国境に関しては違った。
当時、外国人がこの国境を通ることは珍しかったらしく、パスポートが偽造ではないか入念にチェックされた。特にICチップが入っている固いページを。
スキャンしてみたり、拡大鏡で1ページずつ細かいところまで確認したり・・・。
その時間はなんと1時間強。
やっとパスポートのチェックが終わり、セキュリティチェックに進めた。
セキュリティチェックはPCとカメラだけ。
電子機器の電源を入れ、それらが爆弾ではない、ただの電子機器であることを見せる。
時間はかかるが、これでも以前より簡素化されたのだから文句は言えない。
ドストゥック国境からアンディジャンまで
国境はウズベキスタン側もDostuk(ドストゥック)だ。
国境からアンディジャンまではバスが出ている。
国境からバス乗り場までは少し歩く必要があり、道路をまっすぐ進むと右手に駐車場があるので、その中でバスを待つ。
駐車場までの道にはタクシーの客引きがとても多く、これがとても鬱陶しい。
「国境からアンディジャンまでのバスはない」
「両替はしたいか?」
「タクシーなら1人5USDだ(バス0.5USD)」
客引きが1人なら良いのだけど、運転手10名ほどに囲まれるからなかなか進まない。
値段を聞くと最初は強気の値段を言ってくる。交渉するとタクシーの最安は5USD。
しかしこれがバスだと5,000スム(約58円)だからやっぱり高い。
近くの水売りをしていたおじさんに助けを求めてバスの場所を聞いたのだけれど、ドライバーがウズベク語でおじさんに何か伝え、そのおじさんでさえも「バスはない」と言う。
その駐車場の奥に行くと真っ白のバスが停まっていて、それがアンディジャン行きだ。
アンディジャンまでは1時間もかからない。
アンディジャンから首都タシケント

アンディジャンから首都タシケントまでは鉄道を利用するのが便利だ。
国境からのバスを終点で降りると、徒歩3分の場所に駅がある。
そこで当日のチケットを購入可能。料金は93,000スム(約1,116円)。
桁が大きくてわかりにくいが、安い。
ウズベキスタン入国後、国境からタシケントまでの詳細は私のYoutubeでも観ることができるので、ぜひそれも観てほしい。
早朝にキルギスタン西部オシュを出発し、ウズベキスタンの首都タシケントに到着したのは夜中だった。私がアンディジャンに到着したときちょうど列車が出てしまい、乗り換えに3時間かかった。
国境で時間がかからず乗り換えがスムーズに行けば、暗くなる前にタシケントに到着できるかもしれない。
次回はタシケントに到着して早々に発生したトラブルについてご紹介する。
ではまた次回。
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