【2022旅行記】パキスタン最大都市カラチの主要観光地を散策して(#015パキスタン)

パキスタン

こんにちは。
マシャラ旅のYuseiです。

前回はカラチで滞在したホテルと、その近くのおすすめレストランについて紹介した。

▶︎2022/01/21-2022/01/23

カラチに到着してから数日間は溜め込んでいた仕事を片付けていた。

今日からカラチを観光する。
パキスタン最大の都市とはいっても、有名な観光地はそれほど多くない。

Masjid e Tooba

Masjid e Tooba は名前のとおりモスクである。

場所はこちら

このモスクの特徴は巨大ドームが一つあり、柱が使われていないことである。
超巨大なドームを周りの低い壁だけで支えている。

完成したのは1969年。
最大5,000人が同時にお祈りができるが、規模はそこまで大きくない。
礼拝堂に柱がないシングルドームでは世界最大規模のモスクらしい。

実際に行って感じたのは礼拝堂内の音響の良さである。
お祈りのときにイマームがここで声を出したら、響きが美しいことは間違いない。

2022年現在、お祈りの時間以外は門が閉まっている。
しかし、銃を持った門番のおじさんに「見学したい」と声を掛けたら門を開けてくれた。

モスクなのでもちろん入場無料。

路上で集団礼拝

1月21日は金曜日だったので、お昼頃に集団礼拝(金曜礼拝)が行われる。

通常はモスクで行うのだけれど、カラチでは人口が多くてモスクに入りきれないためか道路を封鎖して路上で行っていた。
写真は特に栄えているサダル地区。
街歩きをしているときに偶然遭遇したので、かなり衝撃を受けた。

日本では絶対に見られない光景だ。私の後悔はこのお祈りに参加しなかったこと。
正直なところ、この光景を見て少しビビってしまった。ホテルに戻ってから、お祈りに参加しなかったことを後悔した。

ジンナー廟

ジンナー廟は名前の通り、ムハンマド・アリ・ジンナーの霊廟である。

パキスタンの偉人ジンナー

パキスタンの歴史を語る上で重要なのがジンナーという人物だろう。
今回私が訪れたジンナー廟は、そのジンナーと深い関わりのある場所なので、まずはジンナーについて簡単に紹介しようと思う。

ムハンマド・アリ・ジンナー

1876〜1948
英領インド・シンド州カラチ出身。
パキスタンの政治家で、ムスリム連盟の指導者となりイスラム国家パキスタンの建国に全力を尽くした。

ジンナーは一言で言うと「パキスタン建国の父」である。

かつてのパキスタンとインドはイギリス領インド帝国だった。
イギリスからの独立を目指す動きが英領インド帝国内で目立ち始めた頃、日本でも有名なあのガンディーが、「ヒンドゥーとイスラームが融合したインドの独立」を目指す「非暴力不服従」を唱えた。

ガンディーはヒンドゥーの教義に忠実だったためヒンドゥー教徒からの支持が多く集まったものの、ムスリムからの支持はあまり得られなかった。

同じ頃、全インド・ムスリム連盟に参加していたのがジンナーだ。
1913年にムスリム連盟に参加して以降、オーストラリアやカナダなどの英領植民地が前身となった国家と、同等の自治権をインドにも認めることをイギリスに求めた。

ジンナーはガンディーの運動を批判し、1920年代にはヒンドゥー側との対立を深めた。
ジンナーがムスリム連盟の代表となって以降、パキスタン構想というものが発生。

ムスリムとヒンドゥー教徒は個々の独立国家を持った方が良いという結論に至り、第二次世界大戦中にラホールで開かれたムスリム連盟ラホール大会にてジンナーは演説をおこなっている。

第二次世界大戦終結後の1946年、インドがどのような形でイギリスから独立するか議論され、最終的にムスリム国家パキスタンが誕生する。

1947年8月英国国王を国家元首とする独立君主制国家パキスタンが誕生し、ジンナーは初代総督に就任した。

ちなみにジンナーはパキスタンの紙幣にも描かれているため、見たことがある人も多いのではないだろうか。

ジンナー廟

1960年代にカラチの中心部に建立された。
とても広い敷地に、真っ白でドームを持つ霊廟が立っている。

パキスタンの創立者の霊廟だけあって、威厳を感じる建物だった。
正式名称はマザーレ・カーイド。

まず入り口でチケットを購入する。入場料は30PKR(約19円)。

テロ対策のためか入り口は厳重なセキュリティで、リュックなどの荷物を持ち込むことはできない

入り口の道路を渡った反対側に荷物を預ける場所があるので、リュックなどの大きな荷物は預けることになる。

ただし、荷物を預ける場所のセキュリティは皆無なので、大切なものは持って行かない方が無難だろう。私はGoPro、スマホと財布だけを持って入場した。
入り口で、イギリス在住のパキスタン人が声をかけてくれ、彼と一緒に見学をすることにした。

英語があまり通じないシンド州に来てから、久しぶりに英語を聴いたような気がする。
敷地内を歩いて廟の建物に向かっていると、たくさんの人に声をかけられた。
日本人は非常に珍しいので、パキスタン観光のあるあるだ。記念に彼らと写真撮影。

廟に入る前に靴を脱ぐ必要があり、靴を預けるときに10PKR(約7円)かかる。
ちなみに土足厳禁のエリアは砂埃で汚いので、靴下も脱いだ方が良い。

靴の預け料はイギリス系パキスタン人の彼が出してくれた。ありがたい。
いざ廟にやってくると、その真っ白さと大きさに感動した。
墓を見るのは無料。その先の博物館に入場する場合は別途10PKR(約7円)かかる。

博物館にはジンナーが実際に使用していた服や家具、車などが展示されている。
たったの10PKRなので、ぜひ見学してほしい。
博物館の規模はかなり小さいので、見学時間は約20分といったところだろう。

クリフトンビーチ

いつの間にか夕暮れどきになった。
ビーチ沿いに到着し、ビーチに行ける道を探す。

太陽の下、遠くに見える海の水面。
カラチはパキスタン最大の都市で大きな港があるのだけど、そのすぐ近くにビーチもある。

カラチのビーチといったらこのクリフトンビーチだろう。
この辺りは割と高級なエリアで、ビーチ近くにはクリフトンモールという大きなショッピングモールがある。
さて、ビーチに行ってみよう。

パキスタンはムスリム国家なので日本のようにビキニを着て泳いでいる人はいないが、みんな気持ちよさそうに水浴びをしていた。

ビーチはとても広く、お店はもちろん、ラクダや馬などの動物、バギーもあった。
ビーチ全体がまるでテーマパークのよう。

昼間に訪れるのも良いが、夕暮れ時なら海に夕陽が沈むのを見られるのでもっとおすすめ。

ラクダと、それを引いて歩くおじさんが絵になる。


今回の様子はYoutubeにも載せているので、ぜひそちらも観てほしい。

次回はインダス文明の古代遺跡モヘンジョダロを訪れたときのお話。
それではまた次回。

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