【2022旅行記】カラコルスキー場で標高3040mからスキー/スキー場までの行き方解説(#019 キルギスタン)

キルギスタン

こんにちは。
マシャラ旅のYuseiです。

前回は、雪景色のビシュケクを散策した。

▶︎2022/02/20

私はビシュケクから、キルギスタン東部の町カラコルに向かった。
カラコルは標高1500mに位置するキルギスタン第4の都市だ。
東に少し行くと中国があるため中国から来たムスリムであるドゥンガンの文化も見られる魅力的な街である。

カラコルの冬はとても寒く冬のスポーツが有名なので、今回はスキーをしようと思う。

ビシュケクからカラコルに移動

ビシュケク西バスターミナル

ビシュケクからカラコルまでは、毎度お馴染みのマルシュルートカで移動する。
値段は300ソム(約405円)、だいたい6時間くらいの移動である。

ビシュケクにはバスターミナルが2ヶ所あり、カラコル行きは西のバスターミナルだ。

ぼったくりは少ないけれど、非公式マルシュがいるので注意が必要。
まずマルシュの客引きを無視してバスターミナル内に入り、チケットカウンターでチケットを買う

非公式マルシュだとチケットを買わずに直接運転手に払うのだけれど、若干高いことが多いので、トラブルにならないためにもカウンターで購入した方が無難だ。
マルシュは人数が集まったら出発なのだけど、この日は案外待たずに出発した。

カラコルまでは、ビシュケクから北上してカザフスタン国境沿い、その後イシククル湖沿いを走って到着する。休憩は一回。

トラブル発生

出発して30分くらい経っただろうか。
カザフスタン国境付近に向かっている途中、マルシュが故障した。

とりあえず停車。ボンネットを開けて運転手と乗客らがエンジンを確認している。
手を突っ込んで直そうとしているが、多分彼らはエンジンに詳しくないのでそれは無謀。

15分くらい停車すると、車内にいたおばちゃんたちも飽きてくる。
私も飽きたので、みんなで車外に出ることにした。

そのときの景色

綺麗なのだけど、ここは真冬だ。ここにずっと置き去りにされたら、とんでもない。
1時間くらい停車したところで新しいマルシュが来て乗り換えた。

ここから1時間ちょっと走ったところでトイレ休憩。バルイクチの手前だ。
山の中にあるサービスエリアなので、ここからの景色が美しい。

停車時間はどのマルシュも20分間なので、その間に売店で買い物もできる。
私はいつも売店のサモサとピロシキを買う。
なんのケースにも入っておらず、無造作に山積みにされたピロシキやナンたちがいい雰囲気を出している。

街で買うより少し割高だけれど、山の景色を見ながら食べるのは本当に美味しい。

その後は渋滞やトラブルはなく、順調に最初の経由地であるチョルポンアタに到着した。チョルポンアタはイシククル湖畔の小さな街で、ビーチリゾートになっている。

カラコル到着

標高が上がるのだから当たり前なのだけど、カラコルに近づくにつれ雪が増えてきた。
すでに18時を過ぎていて外は暗い。

車内で寝ていたこともあって、案外あっという間にカラコルに到着した。
カラコルのバスターミナルは街の外れにあるので、そこから歩くかタクシーを使うことになる。
バスターミナルのタクシーは結構上乗せした金額を提示するので歩くことにした。

遠いと言っても20分くらい歩けば着くので問題ない。

今日泊まるゲストハウス

普通の民家の一部屋がゲストハウスになっていた。
オーナーのおじさんは、キルギス人らしく体が大きくて顔が優しい人だった。

▶︎2022/02/21

昨日はビシュケクからカラコルに移動し、ディナーをとってゆっくりした。
ということで今日はスキー場に行く。

カラコルスキー場

カラコルスキー場とは

カラコルは標高が1500mくらいある街なので冬は寒い。
当然冬のアクティビティを楽しめる場所がたくさんあるのだけれど、今回はカラコルでスキーをすることにした。

カラコルスキー場があるのはカラコル国立公園内。その山全体がスキー場になっていてどこを滑っても良い。
中級コースまでは比較的簡単で、上級コースになるといきなり難易度が上がる。
上級コースではなんと山の頂上から滑ることができるらしい。
が、標高は3040m、最大傾斜50度である。

スキー場の場所はここ

行こうと思っても行き方の情報が少ない。古い情報と現地人からの情報を頼りに無事に辿り着けた。
まずは最新の行き方を紹介しようと思う。

カラコルスキー場の行き方

カラコルの街中心部からカラコルスキー場までは2通りの行き方がある。

  1. タクシーをチャーター
  2. マルシュルートカ&徒歩

私は2の方法で行ったのだけど、結論1のタクシーチャーターをお勧めする。

1.タクシーチャーター
タクシーをカラコル市内で1日チャーターすると、だいたい3000ソム(約4050円)が相場だろう。
ただし、これは交渉次第なので割高になる可能性が高い。
タクシーで行く場合の所要時間は約1時間半。
私はなるべく節約したかったのでタクシーを利用しなかったのだけど、絶対にタクシーで行くことをおすすめする。その理由は2の行き方を読んでいただければ分かる。

2.マルシュルートカ&徒歩
この方法はかなり安く行くことができる。ただし時間がめちゃくちゃかかるので早朝に出発しないと大変なことになる。

まず、市内のマルシュ乗り場(アクチレクバザール内)で101番のマルシュに乗る。
終点がカラコル国立公園の入り口で、そこまでの値段はたったの15ソム(約21円)。

国立公園の入り口までの所要時間は約1時間だ。
ただし入口からスキー場までの約7kmを歩かないといけない。
2時間くらいで着くと思ったら、ずっと坂道なので全然たどり着かなかった。

結局、通りすがりのタクシーが声をかけてくれて200ソムでスキー場まで行ってくれることになった。市内でタクシーをチャーターするより安く済んだけど、スキー場に着いたのはすでに13時過ぎだったので、最初からタクシーをチャーターした方が良いと思う。

リフト券とスキー板のレンタル

スキー場の建物で、まずリフト券を購入する。値段は1200ソム(約1620円)だった。日本のスキー場と比べるとかなり安い。

続いてスキー板、靴、ポールをレンタルする。場所はチケット売り場の隣の建物。
レンタル費用はトータル1000ソム(約1350円)なので、こちらも安い。

若干古い板だけど、特に問題なく使えた。

上級コースにて

上級コースは標高3040mの山の頂上から好きな場所を滑って降りられる。
実際のところ私はスキー3回目。ほぼ初心者だった。

山頂からのコースは結構難しく、時間はかかったが無事に完走できた。

こちらが頂上の景色。

この景色だけ見るために山頂に来る人もいる。
5000〜7000m級の山々に囲まれ、異世界に来たかのような気分になった。

実際に滑ってみるとかなり難しい。最大傾斜50度と書いてあったので当たり前だ。
若干無謀な挑戦だったなと思いつつ、この景色を見ながら滑れたのは私の人生の中でも良い経験になった。
滑るというより、落下しているに近かったが・・・。

このときの様子はYoutube にも載せているので、ぜひ観てほしい。

キルギス人の優しさに触れる

さて、麓に戻り帰宅の準備を始める。
私は今回タクシーをチャーターしていない。つまり帰りも7km歩いて、その先でいつ来るか分からないマルシュを待たなければならない。
スキーの疲れがある中、凍った山道を歩いて下った。

30分くらいしたところで、車に乗った親子二人組が「市内まで乗って行くか?」と声をかけてくれた。割と状況的にピンチだったので、いくら払ってでも乗りたい。

とりあえずお言葉に甘えて乗車した。
ここからが驚きの連発。

乗せてくれた親子の息子が日本が好きらしく、日本語の単語をいくつか知っていたり、中国に住んだことがあって中国語を話せた。私の名前の漢字を見せたら意味もちゃんとわかってくれた。

それだけではない。ホテルのすぐ近くまで送ってくれて、お金を渡そうとしたら受け取ってくれなかった。「困っている人がいたら助ける。見返りは求めない。それが当たり前」だと。
キルギス人の優しさを感じつつ、人生の勉強になった。


というわけで今回もなかなか濃い1日だった。
あと数日カラコルに滞在したらビシュケクに戻ろうと思う。

次回はビシュケクから緊急帰国で立ち寄ったトルコでのお話。
ではまた次回。

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